夏目友人帳 9巻感想です。
前半は可愛さがありながらも、夏目のピンチにドキドキする話で、後半はひゅっと息をのむシーンがたくさんあるお話でした。
以下の感想はネタバレにもなりますので、ご注意ください。
三十二話・三十三話 かわいい妖?がトラブルを呼ぶ?!
カラスに襲われている小さな毛玉を助け、またもや妖にかかわることになる夏目。
この妖、ニャンコ先生のしっぽになって、ついてきているのがかわいい。
今回は指輪を返せと言ってくるアマナという妖も+でかかわってきて、やっかいなことになります。
毛玉の妖は一つ一つはかわいいけれど、集団になると危険。
夏目の背後に集団で現れた時は、ぞっとしました。
そして、群れになって大きな龍になったのも大迫力!
夏目になついた「ケマリ」が最後には夏目が伝えたいことをみんなに伝えて、事なきを得たのでほっとしました。
今回、中級とヒノエがいい味をだしていましたね~
最後に毒に効く赤笹の実を夏目に持ってくるところは、なんだかんだで夏目のことが好きなんだな。とほっこりしました。
どんなにややこしいことになっても、妖側の立場で考えて行動するところが夏目の魅力です。
三十四話~三十六話 的場さんが登場
猿面の妖怪たちに巻き込まれ、森をさまよう夏目。
ところどころに罠が仕掛けられているが、この罠は誰が?
というところで、的場さんが登場。
独特の雰囲気を持つ的場さんに、こわくてひやっとしたものを感じました。
同時に面白くなってきたなぁとぞわぞわしながらもワクワクが。
的場さんというキャラが持つ魅力ですね!
とらえられた夏目は、的場さんの別邸へ。
このお屋敷、めっちゃ広い!
階段下に隠れている夏目が見つかった時はヒヤヒヤしましたが、ニャンコ先生と合流できてよかった!
(招き猫のフリをして、ゴミ箱に捨てられるニャンコ先生に笑う)
しかし、察しの良い的場さんは逃げた人間が夏目だと気づいているようで・・・。
壺にとらえられている猿面と夏目が友人帳のことを話している時に、的場さんが背後からいきなり現れる!
ひえええ。こわい。
もしかして、友人帳のことを聞いていたのでは?とドキドキしてしまいます。
的場さんは夏目レイコのことをかなり知りたがってるもよう。
とは言え、夏目もあまり知らないんじゃないのかなぁ。会ったこともないし。
いろいろと夏目のことも調べていたようで、夏目がふれてもらいたくない過去も容赦なくきいてくる。
ナイスタイミングで現れたのは、斑の姿のニャンコ先生!
今回のニャンコ先生は美しくかっこいい!
それでも、ニャンコ先生に札を貼り、夏目レイコのことや母のことを詮索してくる的場さん。
そう言えば、夏目のお母さんには見える力はなかったのかな?
そのあたりもまた分かってくるなら、おもしろくなりそうです。
そして今回は、本当にニャンコ先生が何度も助けてくれる!
ニャンコ先生の強さをあらためて感じました。
夏目にとって妖は「友人」
的場さんも、この夏目の考え・思いに興味を持ったようで、今後、どうかかわってくるのか楽しみです。
のちに東方の森も落ち着き、夏目たちがやった「パレード」に祓い人がびびったのでは?という話に、とても笑いました。
またパレードやってほしいです。(笑)
このお話の後に、ゆかた姿の夏目が友達の所へかけていくイラストがあるのですが、なんだかじーんとしました。
ちゃんとニャンコ先生もいる。祭り、楽しめたかな? イカ、食べられたかな?
夏目観察帳
夏目が塔子さん夫妻のところへ来る前のお話。
ちょっと長め前髪の夏目がかっこいい。
夏目が行く先々には、緒方さんみたいに、夏目を理解しようとした人もいたんだなと思いました。
だったら、つらい過去を持つ夏目もちょっとは救われるなぁ。
***
9巻は的場さんと相対する場面が多くて、読みごたえがありました!
ぞっとする場面、ほっこりするシーン、結局憎めない妖たち。
夏目友人帳は、いろんな要素がつめこまれていて、だからこそ人気があるんだなと思いました。