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お正月によく耳にする芯のある音色。
その雅な音に心ひかれ、習ってみようと一念発起しました。
ドキドキしながら、カルチャーセンターへ申し込みに行ったある春の日。
弾けるかな?続くかな?と不安な気持ちで習い始めてから、いつの間にか7年。
箏をさわったこともない素人がカルチャーセンターで習うまでの体験記です。
お箏を習ってみようかな?と考えている方の参考になればうれしいです。
習おうと思ったきっかけ
実は子どもの頃からお箏に興味は持っていました。
小学生の頃、遊びにいった広場で開かれていたお箏のコンサート。
きれいな音だな。弾いてみたいな。でも難しそうだから無理かな。
子ども心にそう思ったのを覚えています。
当時はピアノを習っていましたが、練習が嫌い→先生に怒られる→教室に行きなくない
という負のループで、嫌々習っていて結局やめました。
お箏の教室が近くにない、ピアノが続かなかったから習わせてもらえないだろうとあきらめたのを思い出します。
それから何十年かが経って、子育てが落ち着いた頃。
何かを始めたい。
そんな気持ちになりました。
ちょうど流行っていたのが、「この音とまれ!」というマンガ。
登場人物たちの熱い思いに心動かされ、自分の中にあった「弾いてみたい」という気持ちがふつふつと沸いてきました。
「久遠」「龍星群」「天泣」などの現代曲を聴いて、こんな曲が弾けたらとますますやってみたくなったのです。
そもそも、箏ってどんな楽器?
習いたいというわりには、あまり分かっていませんでした。
マンガで読んだ知識はあるものの、細かいことはまったく分からず。
とりあえず、調べてみました。
箏の漢字と読み方 「箏」なの?「琴」なの?
「箏」と「琴」は違う楽器になるそうです。
はじめはその違いが分からず、戸惑いました。
柱を使うものを「箏」と呼び、柱を使わず弦を押さえて音を出すものを「琴」と呼びます。
箏という字が常用漢字ではないため、「琴」が使われるようになったようです。
カルチャーセンターの講座名も「お琴教室」と書かれていることがよくあります。
(私の通っている教室も「お琴」と書かれています)
興味を持ったのが、大正琴の講座。
私が習いたかった「コト」とは、まったく違う楽器でしたが、とても面白そうでいつか弾いてみたいです。
箏の特徴とは?
箏の各場所には、龍にちなんだ名前がつけられています。
弾く方の頭が「龍頭」、その逆が「龍尾」
上面が「龍甲」、裏面が「龍腹」
など、龍を彷彿とさせる名称はとてもワクワクします。
十三本の絃を持つものが一般的です。
柱(箏柱)を移動させて、音の高さを調整します。
(ピアノなどと違って、まず弾く前に音を調整しないといけないので、はじめは難しく感じました。)
だんだん、慣れてくると音の調整が楽しくなってきて、箏を弾く醍醐味の一つとなるそうです。
(私はまだ余裕なく調絃していますが・・・(^^;))
箏の種類
箏にもいろいろな種類があることを知り、びっくり。
箏(十三絃)
普通のお箏と言えば、十三の絃があるものを指すようです。
大きさはだいたい長さ180cm。
部屋に置くとわりと場所を取ります。。(狭い家なのに・・・涙)
重さは5~8kgくらいで、女性でも何とか持ち運びできます。(長距離はキツイ)
一~十までは普通に数字で呼びますが、十一は斗(と)、十二は為(い)、十三は巾(きん)と呼びます。
習い始めの頃は、十二って斗だっけ? 為だっけ?と戸惑っていました。
十七絃
低音が素敵で迫力のある音が出せるお箏です。(ベースみたいな感じがして、すごくかっこいい)
その名の通り十七本あります。
初心者は弾くのが大変。絃が普通のお箏より太め。
十七絃をしばらく弾いて普通のお箏に戻ると、変な感じがします。(個人の感想です)
楽譜 DVD この一冊で弾ける 雅な調べ 十七絃入門 / 千野音楽館短箏
普通のお箏よりコンパクトなお箏です。
持ち運びが楽で、見た目がかわいいので小さな子どもが使うのにちょうどいいです。
ころんとしたかわいい音も出せるし、ちゃんと低い音も出せます。
展示してあった短箏に小学生たちが集まっていました。
箏の代表的な流派とその特徴
どうやら流派というのがあるそうで生田流と山田流があるそうです。
生田流:角爪、お箏に対して左斜め45度に構える
山田流:丸爪 お箏に対して正面に構える
そういえば「この音とまれ」では、後から入部してきた侑くんが山田流だった!
いよいよ教室探し
素人なりにいろいろ調べたところで、難しそうという不安はありましたが、「習いたい」という気持ちは変わらなかったので、いよいよ教室を探すことにしました。
チラシや地域の広報紙を見たり、ネットでも探しました。
カルチャーセンターや音楽教室
近くにお箏の音楽教室はなかったため、カルチャーセンターのチラシを見てみました。
個人レッスンとグループレッスンがあるようで、どちらにしようかかなり迷いました。
メリットとデメリットを考えると・・・
*個人レッスン
・マンツーマンで教えてもらえる。
・自分のレベルに合わせてもらえて、自分のペースで弾ける。丁寧に細かい所まで教えてもらえる。
・時間が短い。先生と相性が合わない場合は、やりにくい。
*グループレッスン
・個人レッスンよりも時間が長めで受講料が安く、音楽仲間ができるかもしれない。
・合奏ができる。
・他の人と経験や実力の差があると、初心者はついていくのが大変。
・自分のパートをしっかり練習していないと、迷惑がかかる。
どっちがいいか、悩む・・・
公民館・地域講座
続いて、広報で公民館や市民センターで開かれている講座をチェックしました。
受講料はカルチャーセンターなどに比べると、お安め。
個人レッスンはないこともないけど、グループレッスンが多め。
レッスン時間帯が平日の昼間が多い。
結局、距離的にも通いやすいカルチャーセンターにしました!
公民館の講座も考えましたが、時間帯が平日の昼間の所が多く・・・時間が合わないため断念しました。
体験レッスンへ
いよいよカルチャーセンターへ!
受付で受講を考えていることを話すと、体験レッスン(無料)をすすめられました。
早速、グループレッスンを見学することに。
年代が60代~くらいの方たちのグループで、和気あいあいと楽しそう。
イスに座って、皆さんが演奏されているのを聴かせていただきました。
皆さん、真剣です。
曲名は分からないけど、素敵な曲でした。
先生がとても明るく、楽しく習えそうだと思って、入会を決めました!
教室を選ぶコツ
・教室は通いやすいか
・受講費や入会金
・個人レッスンかグループレッスンか
・先生との相性
用意するもの
よし! 入会の手続きもしたし、やるぞー!!と意気込んだものの、道具やお箏をどうするか問題が発生。
以下、お箏を始めるにあたって必要になるものです。
いくらかかるのか、どきどき。
爪
最初は続けられるかどうか分からないので、とりあえず、先生からプラスチックの爪を購入しました。(二千円くらい?)
でも、いい爪を買えるならそれにこしたことはないです。
やっぱり、爪でずいぶん違う・・・。
チューナー
箏は自分で音を合わせないといけません。
その時に必要になるのがチューナーです。
私がネットで見た時は、5000円~7000円くらいで販売されていました。
はじめに買ったチューナーは、にぎやかな所では一や二の音が反応せず、困りました。
だから、しっかりとしたメーカーのものがおススメです。
慣れないうちは結構頼りになるアイテムです。
箏
金銭面で一番気になっていたのは、お箏。
だって、見るからに高そうじゃないですか!!!
ビクビクしている私に、先生がいくつかの選択肢を提案してくれました。
1 買わずに教室に来た時だけがんばる。
2 中古のお箏を買う
3 親戚や知人にお箏を持っている人がいたら譲ってもらう。
4 新品のお箏を買う
4は金銭的に無理なので、必然的に1~3になるのですが・・・
せっかくなら家で練習もしたい。親戚にお箏を持っている人はいるけど、使ってるだろうし。
というわけで、2にしました。
先生にお願いして中古のお箏を購入させてもらいました。
(5万円くらいでした。庶民にはきつい)
はじめて箏を弾いてみる
体験レッスンで「さくら」を初めて弾きました。
爪のはめ方、構え方、座り方を丁寧に教えてもらえたのがうれしかったです。
「さくら」は短い曲ですが、初めてだと難しい・・・。
緊張で変な汗が出て、顔が熱くなってくるし!
たどたどしくも何とか弾きました。
でも、一曲弾けたという達成感が心地よく、他の曲も弾いてみたい!と意欲が湧いてきました。
体験レッスン、おススメです!
弾いてみると、楽しい!
講座に入会するまでは不安でしたが、思い切って入ってみてよかったと、七年経った今も思います。
練習は大変ですが、合奏する楽しさを感じたり、箏の音色に癒されたり、生活に彩りが加わったような感覚です。
グループにもよりますが、幅広い年齢層の方々と知り合えます。
中高年が多いかと思っていましたが、小学生や中学生、高校生、大学生といった若い人たちも習いに来ています。
世代は違えど、箏が好きな人たちばかり。一緒に演奏できて楽しいです。